双子妊娠で検査するとよく出てくる「管理入院」
気になることはたくさんあると思いますが、今回はしーやんの体験談をお話します。
あくまでも体験談なので、少数派の体験をしてたり病院により見方が違ったりもするので、参考情報としてお読みください。
~体験談~24週 何となくお腹が張ってくる
切迫早産の基準となるのが、お腹の張りや子宮頸管長など。まずは下の絵をご覧ください。我が子をイメージして女の子バージョンです(笑)
この画像で言うと、子宮の出口のスタートから終わりまでを「子宮頸管」と言い、その長さを「子宮頸管長」と言います。個人差はありますが、妊娠中期だと35~40mmくらいが多いようです。
私が先生に教えてもらった切迫早産の基準は2つ。
1.子宮頸管長が短い
2.子宮の出口のスタートが開いてきている
お腹が張るということは、赤ちゃんが出てこようと準備をしているということなので、子宮の出口のスタートが柔らかくなって開いてきたり、子宮頸管長が短くなります。
私はこの時、34mmほど。30mmを超えていれば心配ないとは言われましたが、まだ24週。お腹の張りもあるし、内服で張りを止めながらドキドキの生活がスタートです。
~体験談~27週 陣痛と似た張りに襲われる
26週の検診でも「徐々に子宮頚管長が短くなってるものの、30㎜くらいあるから大丈夫」と言われ、ひと安心。先生も「もうお腹も良い大きさしてるから、張るのは当たり前の事なんですよねー」と笑顔。
お腹が張れば安静にするようにしてましたが、やはり上の子がいるのでどうしても動かざるを得ないタイミングもあります。そもそも張りやすい体質なので、常に安静にしてた方が良いのですが…
そして、あの日。27週3日の夜。
なんか張りが強くなってきた…息子の陣痛の最初と似たような感じ…ちょっと怖い。
即行で陣痛アプリをインストールしたのを覚えてるなぁ。とりあえず急いでたから、陣痛アプリって検索して一番上にあったやつを入れたはず!
まだ27週とかじゃ怖いよね。焦る気持ち、わかるわかる!
アプリで確認すると、やっぱり10分間隔を切っていて1つの張りの長さが40秒前後。これは、本陣痛の始まりで子宮口が開き始めるときの間隔や長さと同じです。急いで病院に電話しましたが、電話をかけながら様々なことを覚悟しました。
~体験談~27週3日 ついに入院宣告を受ける
双子という事もあり、確認することがたくさん。経膣エコー、経腹エコー、内診、NSTチェックのフルコース。この間にも何度かお腹は張っていました。
息子の時も気になっていたので、見慣れてきた経膣エコーの画面。今回も一緒に確認すると、子宮頚管長は23mm~27mm。何度も測り直してくれてますが、30mm切ってます。そして、子宮の出口のスタートがほんのり開いていて…
その他、羊水など一通りチェックして、先生からの説明です。色々まとめるとこんな感じ。
- 子宮頸管長は入院するほどの短さではない
- 子宮口も開いている訳では無いが柔らかくはなってる
- 羊水は妹の方が少ないけど許容範囲内
- 張りの間隔が短くなってきてるので進行する可能性がある
結果として、子宮頸管長や子宮口それぞれだけだと入院する基準には到達しないけど、張りが続いてそれぞれが進行すると本陣痛に繋がりかねない。という判断で入院となりました。
~体験談~管理入院0日目 入院準備と手続き
1人で切迫早産だったので、双子なら早めに入院になることは想定済み。入院の準備もしていたし、そうなる前に産後の準備もある程度はしていました。なので、そんなに焦らず入院を受け入れることが出来ました。しーやんが入院グッズに入れていたものはこちら。
- 着替えの下着
- シャンプー&コンディショナー&洗顔
- 石鹸(手洗いにも身体を洗う時にも使えます)
- 髪をとかすブラシ
- 携帯の充電器
- 箸&スプーン&フォーク
- 歯ブラシ&歯磨き粉&コップ
- お菓子
- 飲み物
- ロジックの本
- 医療事務のテキスト
- 筆記用具
病院により備え付けの物などが違うので、必要なものは病院に確認してくださいね!しーやんが入院した病院はバスタオルとフェイスタオルの貸出があったので不要でした。でも、カトラリーセットは無かったので持参です。
暇潰しグッズは絶対必要!!ロジックずーっとやってたもんね。医療事務の勉強もしてたけど、副作用で眠くなっちゃって…副作用の詳細は後でね。
手続きなんかも手馴れたもので、サインするものはサインして、確認すべきことは確認して。あっという間に準備完了。点滴の薬剤が入っている袋に薬の名前が書いてるのですが、それを確認する余裕があるくらい。
しーやんが確認したこと
- 安静度
- 張りの感覚がどのくらいになったらナースコールするか
- 面会制限
- シャワーの頻度
しーやんが1人目の時に迷ったことや先に知っておいて良かった事を、今回は事前に聞きました。
安静度
安静だからずっと寝てるんでしょ?と単純に思うかもしれません。基本的には寝てるんですが、意外と細かい決まりもあるんです。
この段階で私が言われた事を紹介します。
- 基本的にはベッドに寝ている
- 多少ベッドの角度を付けて起こすのはOK
- 座り姿勢は飲食の時のみ
- 院内のコンビニは調子の良い時はOK
何となくお気付きかと思いますが、息子の時はベッドはほぼフラットで身体を起こすことはNGでした。歩くのもトイレのみ。院内を歩くなんてもってのほかでした。
どうなったらナースコールするか
これはとても迷うところです。正直、双子でここまで来たらお腹が張るのは当たり前。でも、放置しすぎて手遅れになっても困ります。張りの間隔や痛みなど、どのような状態になったらコールすべきかをあらかじめ聞いておくと安心です。
私は「7~8分間隔で定期的な張り」「カチカチに張って痛みのある張り」「出血」を気にしておくよう言われました。
面会制限
元々インフルエンザなどの感染症がはやる時期だったので、面会は原則不可。洗濯物などの受け渡しの時に少しあったり、別フロアで会うことができるというお話でした。
しかし、コロナが広がり始めた頃だったのでもしかしたら…という気持ちは常にありました。
シャワーの頻度
今回は特に制限なしでした。点滴に繋がっているので、行きたい時にナースコールで連絡して点滴を一時的に処置してもらえばいつでも毎日でもOKでした。
実は、息子の時は週に一度と言われていたものの、状態は悪くなりついにはシャワー禁止令が出るほどでした…なので、制限がないことに驚きでした。
~体験談~管理入院1日目 副作用の洗礼を受ける
切迫早産だったので、入院初日から張り止めの点滴をしています。張り止めで検索すると「リトドリン」やら「ウテメリン」「マグセント」など様々あります。それぞれの特性があり、先生によって使い方が違うみたいなのですが、私は1人目も今回も「リトドリン」でした。
点滴のパックにマジックで「リトドリン」って書いてあり、もう見た瞬間に副作用を思い出してげんなり…
あ~、もしかして顔面が痛くなったけど、誰にも理解されなかったってやつ?
あの時に書いてた文字とかも震えてたもんね。思い出すだけで辛くなる!
息子の時は、何としてでも張りを抑えないと早産の対応ができない小さなクリニックだったため、身体の負担にならない範囲で結構頑張りました。そのため副作用もしっかり出て、頭痛・ほてり・震え・顔面痛などなど。
今回も覚悟の上、わかってるから驚きませんよ~と心の中で唱えながら臨みました。
寝ているから震えは感じにくいのですが、顔がポカポカしてきたので「来たな」と思い手を少し上にあげるとガクガク…。副作用確定。そして、目の奥も少し熱い。これも最初だけで時間が経てば身体に馴染むことも覚えているのでスタートは辛くなかったです。
~体験談~管理入院1週目 看護師さんとの出会いと状況説明
たくさんの看護師さんがいるのですが、担当看護師が付き定期的にお話する時間を設けてくれるようです。最初は私の心理状況を聞いてくれて、疑問や不安がなるべく少ない状況で生活できるよう相談に乗ってくれました。
私の場合は、双子が生まれる前に兄(上の子)にいっぱい甘えさせてあげようと思っていたのに、突然離れ離れになってしまって。退院する時にはもしかしたら双子を連れて帰ることになるかもしれない。という思いがあったので、一足早く我慢させてしまう事が心残りでした。
「コロナの関係で頻繁には難しいけど、極力会える環境は作れるよう協力するから言ってね」と師長が言ってくださり、担当医も「無理せずに、遠慮もせずに」と言ってくださり。本当に良い病院にお世話になっていると実感しました。
そんなこの時のしーやんの状況はこんな感じです。
- 張りが頻繁にあるので、様子を見て張り止めの量は調節
- 安静にして頸管長がもう少し伸びたら退院もあり得る
- まだ早い時期なので、一度退院はできるよう検討したい
そんなにひっ迫している状況じゃないんだな、と思い一安心しました。
~体験談~管理入院1週目 妊娠前と変わらない食事
27週と言うと、妊娠中期の終わり。ですが、双子の場合はお腹がパンパンで1人の臨月同然。こうなってくると胃が押されて食事が進まなかったり、苦しくなったりしてきます…が、しーやんは別でした。
風邪ひいた時もそうだけど、しーやんが食欲無い時ってないよね。
うんうん。体調悪い時ほど食べてるイメージ。
2人のイメージ通り、妊娠してお腹がとんでもないことになっていても食欲は大爆発。幸いなことにどれだけ食べても体重は全く増えてこなく、子どもの推定体重が増えても私の体重は増えない。という事も多かったので、食事制限もありませんでした。
さすがに妊娠糖尿病なんかも気になるので甘いものなどは気を付けましたが、例えば間食にヨーグルトを食べたり、ご飯は残す人も多いなか私は完食。回診で「ご飯はどれだけ食べられましたか?」と聞かれるのですが、数日経つと「今日も完食しましたか?」に変わりました。笑
この病院ではハイリスク患者が多いため入院が長い人もたくさんいました。なので、楽しみを少しでも増やせるようにと食事を選択式にしていました。それも私の食欲を増進させた一つかもしれません。
~体験談~管理入院1週目 副作用と体調
自宅で撮った写真なので、タオルよれよれですが大目に見てください!
分かっていたとはいえ、やはり最初は副作用が辛かったです。ご飯を食べるために身体を起こすと頭がクラクラッと。手も明らかに一目でわかるくらい震えていました。毎日の変化を記録するために日記を書いていたのですが、今見ても字がうねうねしています。
私は「リトドリン:1時間に15ml」からスタート。翌日身体が副作用に馴染んだ頃に、とても可愛い看護師が「では、副作用にも慣れた頃なので20mlにしますね~」と素敵な笑顔で…5mlあげるとまた副作用が…
30分後にはしっかり、手の震え・ほてり・顔面痛が出てきました。しかも、今回は少し強め。こういう時はどうするか…。とりあえず寝る!!寝ている間に副作用が少しずつ身体に馴染んできます。正直、耐えるしかないんですよね。あとはどう耐えるか。
でも、ほてりが強くて眠れない場合はアイスノンなどを借りれるなら借りた方が落ち着きます。私はアイスノンを借りて、横向きで身体を縮めて布団にもぐりました。そうすることで震えとほてりが少し落ち着いて、すっと眠れました。
私は自宅で張り止めの内服程度だったけど、それでも震えとかほてりはあったわ。それを点滴でずっととなると…想像するだけでも辛い!
私の副作用で辛かったものの一つに顔面痛がありました。普段は何ともないのですが、何かが少しでも顔に触れるとそこが痛いんです。なので、顔を洗うときやシャワーの後にタオルで顔を拭くときなんかも痛かったです。
でもどうやら少数派のようで、先生も看護師も「顔かぁ…」みたいな感じでした。隣に入っていた方の担当医が「もしかしたら副作用で神経が過敏になってるから、たまたま痛みとして出てるのかなぁ?」と推測してくれました。
しかし、この副作用も5日くらいすると落ち着いてきました。やはり、耐えていれば終わりは来ます!
~体験談~管理入院 前編まとめ
管理入院決定から1週間をメインにお伝えしてきました。
- 子宮頚管長や子宮口の状態を総合して管理入院の判断がなされる
- 妊娠中期の終わりになると張りも出てきて管理入院の可能性が高くなる
- 状態の良い日が続いていてもある程度の入院準備はしておくと安心
- 入院中に気になることは溜め込まずに聞いた方が良い
- 副作用はなかなか辛い…けど、必ず終わりが来る!
- 管理入院中の食事も1つの楽しみにできる
- 副作用として「ふるえ・ほてり・顔面痛」があった
1週間もすると管理入院生活にも慣れてきます。後編では、少し心の余裕が出てきたことによる変化やこのタイミングだからこそできることをお伝えしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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