前編では、コロナの感染が発覚した当初のことを書いてきました。感染したということ自体がショックで、でも体調もどんどん辛くなりショックを感じる余裕もなくなり…
この状況からどう変わって回復に至るのか、後編では自宅療養期間が終わるまでを紹介します。
~コロナ体験記~熱の出やすい兄が高熱になる(感染3日目)
既に前編で39℃を超える高熱が出た兄。普段はお兄ちゃん大好きで後ろをくっつきまわり真似っこばかりの双子ですが、さすがに辛そうな兄を見て心配そうな表情をしていました。時には、私に抱かれている兄の頭を撫でてあげる双子姉。愛おしすぎる瞬間…
親ばかですいません。兄が辛いのにすいません。でも、1歳の子が体調を崩している4歳の兄の頭を自然に撫でるなんて…愛おしすぎて!!
と、まぁ大変な中にも輝く瞬間を見つけながら乗り切りました。
兄は「おでこが痛い」と言い続け、冷えピタの感触が苦手なのでタオルを冷やしておでこに乗せたり、氷枕を使ったり、あの手この手で何とか楽になれる方法を探して一日が過ぎました。
幸いだったのは、双子も完全に解熱はしていなかったものの元気だったこと。3人とも何かしらの食事を食べてくれたので栄養補給と水分補給は心配がなかったこと。
双子は特にですが、言葉で「のどが痛い」とか「これが食べたい」とか言えないので食事の用意は頭を使いました。結果的に食べられないものは少なかったので助かりましたが、試しながら食事はしていました。
食事の時に試したこと
- 少し軟らかめに米を炊いて、おかずは煮物などすぐ潰れるようなものにする
- 米が進まなかったらうどんを茹でて、小さくした煮物を具にして乗せる
- フルーツを挟み、水分とビタミンを効率よく摂取する
病院では「何でもいいから口にする事」「水分はこまめに取ること」を言われていたので、ピークの時は上の3つで対処していました。最初の4日ほどは子供のうち誰かしらが辛い状況にあり、心配な日々が続きました。
~コロナ体験記~しーやんの呼吸器官が弱る(感染4日目)
最初に発熱した双子姉としーやんは、一足先に平熱に戻りました。双子妹と兄も平熱まではいかないものの37℃台をキープできるようになりました。ただ、子ども3人は突然鼻水がダラダラと。既に目やにが出ていた双子姉ですが、朝は目が開かなくなるほど悪化しました。
ここにきて、しーやんの咳が酷くなり呼吸も油断すると肩でしてしまうほどの苦しさになってきました。時々胸のあたりも痛く、熱はないけど大丈夫だろうかと心配になってきました。この日は慎重に酸素も計りました。
ここから酸素のお話が出てくるので、少し解説しますね。あくまでも目安なので、何かあった時には必ず保健所や医師の指示に従ってください。
93より高く96%未満:場合によっては入院する事もある。気になることがあれば電話連絡をするよう保健所から指示がありました。
93%以下:呼吸不全があり、処置が必要な場合が多い。保健所に連絡するよう指示がありました
今回子どもたちは98~99%の酸素でした。しかし、しーやんは体調により変動があり4日目の呼吸の苦しさがピークだった時は一時的に94%まで下がりました。苦しさと咳があったのですぐに保健所に連絡しました。
保健所からの質問と、しーやんの回答まず、電話の間はパルスオキシメーター(酸素を計る機械)は付けたままにするように。
保:まだ酸素は94%のままか → し:94%と95%を行ったり来たりしている
保:熱はどれくらいか → し:平熱である
保:その他症状はどうか → し:咳が酷く、息苦しさも強い。肩で息をすることや、息を吸うために少し頑張らないといけない時もある
保:喘鳴はあるか → し:咳やくしゃみをする前に大きく息を吸おうとするとゼーゼーする
保:今この会話の間、酸素はどうだったか → し:95%に上がった
結果、保健所の方から言われたのは「自宅療養継続で問題なし」。通常の呼吸でもゼーゼーするようになったり、この状態でまた熱が上がったりすると肺炎になったりという事もあるので連絡をください。との事でした。
熱が下がっていたことと、会話をしながらも酸素が94→95%に上がったことで少し心配要素が減ったようです。ただ、喘息もあるので完全に安心できる状況ではなく酸素は頻繁に計っていました。
喘息もあって、数字も明らかに悪くなってる状況で、怖かったよね。
正直怖かったね。息がしにくい状態だったし、急激に悪化することもあるってニュースでやってたし、ここから一気に悪くなったらどうしよう…とか少し考えちゃった。
~コロナ体験記~全員快方に向かう(感染5日目)
あの辛さは何だったのかと思うほど、全員ぱったりと症状が軽くなりました。
双子は2人とも鼻水が残っていましたが、くしゃみをした時にだけ出るという程度になり、かなりアクティブに動き回っていました。兄は何もなくなり元気に走り回っていました。私も咳と息苦しさはあるものの、昨日ほどではなく酸素も96%以上で安定しています。
そして、ここでゆうパックのお届け通知が届きました。「明日、荷物が3つ、時間指定なし」という内容でした。実は、コロナ療養期間のための食料と日用品が届くという案内を最初にされていました。もしかしたらそれかな?先に3人分?とはっきりしないまま、翌日驚くことになりました。
~コロナ体験記~療養期間の支援物資が凄すぎる(感染6日目)
もう少しで療養が明けるというタイミングではありましたが、段ボールが3箱届きました。
- カップ麺とカップスープ
- あらびきソーセージ
- 鯖みそ缶と鯖水煮缶
- レトルトのカレーや麻婆豆腐など
- レンジでOKの白米
- 果物のゼリー
- 飲むビタミン補給ゼリー
- 野菜ジュース
- 経口補水液
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- 手指消毒用アルコール
- マスク
食料品はほぼ10個ずつ。日用品も2週間くらいもちそうな量が入っていました。段ボール3つにわたってこれらが入っていたので、3人分とは考え難く…ということはこれがあと3セット届くという事か。と察しました。
~コロナ体験記~兄が再発熱(双子姉/しーやん感染9日目、兄/双子妹8日目)
しーやんも万全な状態ではなかったので、支援物資に助けてもらいながら過ごして迎えた感染9日目。あともう少しで療養解除というところだったのですが、兄がまた38.2℃と発熱してしまいました。特に頭痛や咳なども訴えることなく発熱のみ。
ですが、コロナ療養期間明けの条件として「症状軽快から72時間」とあるので、感染10日での療養期間解除とはならなくなりました。保健所からも電話が来て「72時間は療養期間なので指示があるまで外出しないでくださいね」と念を押されました。
子どもたちが元気なのに外に出してあげられないのって心苦しいよね。
そうなんだよね。こういう時に限って天気いいしさ。
コロナの療養期間中に子どもたちはテレビやゲームを覚えてしまい、双子はゲームをすることはありませんが兄がゲームを始めると「ゲーム!」と言って喜んで見に来ます。兄にも時間を決めて始めさせるのですが、時計がまだわからないので「ご飯までね!」など時間の管理に頭を使います。
もちろんそれだけではこの数日は耐えられなかったため、いろいろと登場しました。
- ぬりえ
- お絵描き
- スタンプ
- 折り紙
- 「すうじ」「ちえあそび」のようなワーク
- 粘土
「すうじ」「ちえあそび」のワークは、我が家ではこんな感じのが登場していました。
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スタンプは小さなものでは物足りなくなり、カレンダーの裏に手形や足形をペタペタ。そのままお風呂~!とちょっと親は大変でしたが、そのくらいしかしてあげられることが無いので頑張っちゃいました。
~コロナ体験記~療養期間が明ける(感染12日目)
療養期間の最終日になると保健所から電話が来ます。「体調はどうですか?問題がなければ本日をもって療養期間が解除となります。お疲れ様でした」と。療養期間がばらけていたのでそれぞれの分電話が来ました。
長い長い約2週間が終わりました。この時点で双子はほぼ何もなし。ちょっと泣いたらいつもよりは鼻水出るのが早いかな?くらいで、兄は完治。しーやんは、咳と息苦しさと倦怠感はあるものの、外出許可が出ました。
このあとも私は後遺症に悩まされるのですが、双子は久々の保育園で緊張しながらも元気に登園し、お迎えに行ったときは楽しそうにニコニコ友達と遊んでいました。
~コロナ体験記~まとめ
療養明けの登園時、会う先生皆さんが労いの言葉をかけて下さり、私も緊張の糸が切れて泣きそうになってしまいました。そのくらい心身ともに辛い2週間でした。
- マスクや手洗い等をしていても感染してしまう事はある
- 同居していても、感染対策をしていれば感染しないこともある
- 症状は人それぞれ一概には言えない
- 支援物資はすぐ届かない事もあるので、急ぎの物はネットや別居親族等に置き配してもらう
- 心配なことは体調管理アプリや保健所から電話が来た時に確認する
- 酸素が異常に低い、体調に急激な異変があるなどの場合はすぐに連絡する
いろいろとまとめましたが、大切なことは「完璧を求めない」だと思いました。双子が小さいので体調が悪いと機嫌も悪いです。それが2人。兄もいるので重なるとさらに辛い。本当に辛い。
茶碗が…、洗濯物も…、でも子供の相手もしたい…家にいると見えるので気になりますが、全部なんて無理です!当たり前です!優先順位を決めて、他は後回しで大丈夫です。いつか終わりが来ます。因みに私は子供相手優先だったので洗濯物わんさかでしたが、いつの間にか終わりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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