前回、管理入院の少し前から切迫早産での管理入院前半をお伝えしました。
双子入院ではほとんどの方が経験している管理入院ですが、どのような生活を送っていくのか。そして、1週間経ち少し余裕の出てきたしーやんが出産に向けて本格的に動く様子を今回はお伝えします。
~体験談~管理入院7日目 28週の定期健診
管理入院1週間の日が、ちょうど定期健診の日でした。管理入院3日目に早産傾向のチェックをしてもらっていて、その結果も出ました。今回の定期健診で話した内容は下の5つ。
- 早産マーカー(細菌感染チェック)
- 羊水反応のチェック
- 双子の様子(経腹エコー)
- 子宮頚管長
- 今後の予定
細菌感染チェック
細菌感染していると、2週間以内に破水してしまう可能性がとても高いとか…チェックした日から2週間後だと、まだ29週5日で30週にも満たない…そんなのは絶対避けたいところです!
万が一感染していたら、洗浄したり抗生物質を飲んだりしてなるべく早産にならないよう処置はできるそうです。
羊水反応のチェック
完全な破水は、シャワー中などを除けば流れ出てくるものがあるので気付きやすいと思います。でも、前期破水はちょろちょろっとほんの少ししか羊水が出てこないこともあるため気が付かないこともあるそうです。
ですが破水は破水。そのまま放置しておくと母子ともに危険が及ぶため、しっかり検査して対応を検討する必要があります。
私は細菌感染も、羊水反応も問題なし!という事は、張りの問題…
双子の様子
エコー写真はもらっていないのですが推定体重は2人とも1,100gほど。双子なので成長曲線の平均よりは下だけど、曲線内に収まってるし順調!羊水量も妹の方が少し少ないけど、許容範囲内。
もうエコーを見ていると動きがはっきりわかるので、見ててとても楽しいです。特に、さすが二卵性というのか、2人のタイプが全く違います。いつも先生の外来時間外に来てくれていたので、長めにエコーしてもらって得した気分!今日もじっくり。
姉は動くは動くのですが、すごくゆっくりと言葉で言うならミニョ~ンっていう感じ。妹はまず身体を縮こまらせて動かないのか…と思いきや、姿を見つけた途端両手両足を思いきりノビーッと伸ばしてまた縮こまる。先生が胴回りを図るために姿を見つけると、またノビーッ!
いつも先生を困らせる元気いっぱいな妹です。笑
子宮頚管長
今の私にはとても重要なポイント。入院当初と変わらず、すごく良くなってるわけではないけど悪くもなっていない。お腹の張りも今のところ安定している。という事で、張り止めの点滴を取りましょう!となりました。
もちろん急に薬が身体から抜けるので、張り返しと言ってお腹が一時的に張りやすくなることがよくあります。そこから本陣痛に繋がる人もいないわけではない。ちょっとドキドキ。でも、その選択肢があるということは良くなっているという事!ポジティブに!!
今後の予定
元々入院した日に、まだ管理入院と言えど時期が早いから一時退院も視野に入れている。と先生から言われていました。
多胎妊娠だと、30週くらいから管理入院となることは多いようです。その頃になるとお腹も単胎の臨月に近くなり、場合によってはもっと大きかったり。なので、切迫早産や妊娠高血圧症候群など安静にすべき症状が出始める人が多いです。
私は27週で入院が始まったので少し早めです。「一旦退院して、息子さんと残り少ない二人っきりの時間を過ごして、出産準備の最終確認をしても良いと思います。」と言われました。私としても息子との時間は欲しかったのでありがたいお話!
でも、一度入院するような状況までいってるから不安だったんじゃない?
そうなの!退院したら気を付けていても動かざるを得ない時はあるし、動いたらきっとお腹も張るし…
一度切迫早産で入院していて、且つ2回目の出産なので退院後にお腹が張ったとして、すぐに病院に戻らないと大変なことになるのではないか。もしそれが私一人の時だったら、自分でタクシーを手配して…などできるのか。不安がたくさんでした。
~体験談~管理入院8日目 点滴を外したあとの張り返し
昨日の検診終了後、張り止めの点滴を外しました。30分ほどして思ったこと。
「あれ?寒い。」
私の入院期間は真冬でした。妊娠中はお腹の中にお湯を抱えているので比較的温かく感じやすく、加えて点滴の影響で身体がほてっている状況でした。布団や服装をその状態に合わせていたので、ほてりが無くなると寒く感じました。
しかし、張りはさほど変わらずそのまま今日に突入…した途端。夜中の2時頃。お腹がキューッと張ってきて目が覚めました。
もしかして、張り返し?息子の時は陣痛に気づかず寝ていた私が起きるレベル…大丈夫?と心配になり、ササッと陣痛アプリで張りの間隔などをチェック。5分間隔で3回ほど張ったのですが、カチカチというレベルではないので少し迷い。次に張ったらナースコール!
と決めて時計を見続けていたのですが、そのまま張ることはなく、気が付けば朝でした。食事をしたり動いたりすると少し張るのですが、気にするほどではありませんでした。
張り止めを終了したあと
- カーディガンなど、1枚羽織るものがあった方が良いかも(ほてり解消対策です)
- あまり気にしすぎない(ちょっとしたストレスも良くないですからね!)
- 張ったら横になり、何度か張る時は間隔を計る(心配な時は、すぐに相談!)
~体験談~管理入院8日目 余裕が出たら対応しておきたいこと
入院の良いところは、医師・助産師・看護師・ソーシャルワーカーがすぐ近くにいること。この状況をうまく使わないと!と思い、心の余裕が出てきたしーやんは出産に向けて動き出しました!
しーやんがこの時期にしたこと
- 病棟の部屋の場所や様子を見る
- 出産準備で必要なものの確認
- 立ち合い出産について確認
- 自然分娩と帝王切開の違いを聞く
- 高額療養費の申請
- 医療保険の申請
設備の確認
私は院内の移動は自由にして良いと言われており、お腹が張らないのであれば安静にしすぎも良くないので院内を散歩した方が良いよ。と先生に言われていました。なので、それを利用して産科病棟をお散歩がてらチェックしました。
どこに分娩室があって、もし帝王切開になったら家族の待機場所はどこか。この病院は陣痛から分娩まですべて1つの部屋で過ごすのですが、陣痛室と分娩室が違うところも多いので確認しておくと陣痛で痛みを抱えながら「えっ?移動!?」とならずに済むかもしれないですね。
出産に向けての確認
出産のために必要な物の一覧を紙でもらってはいたけど実際に入院生活をして「これは必要かも」と思ったものや、コロナ禍だけど立ち合い出産はできるのか。人数制限などあるのか。など確認しておいて家族にも共有しておくと良いと思います。
以外と必要だと思ったのは、ペットボトルに付けるストローキャップ。ストローがあればどんな姿勢でも水分補給できるので、横になったままでも飲めるし陣痛のさなかだとどんな状態で水分を欲するかわからないのであった方が良いと思います。
高額療養費制度
ソーシャルワーカーの方が教えてくれたのですが、高額療養費制度というものがあります。
上限額はその人の年齢や収入によって違うので、申請先である保険の加入元に確認してみてください。あと、自分の希望で「個室が良い!」などプラスでかかった差額のベッド代や、病院にいなくても必要な食費も対象外です。そういう細かな点も確認しておくと安心です。
この高額療養費制度ですが、早めに申請しましょう。あとからでも期限内(診療を受けた翌月1日から2年)であれば超えた分が戻ってきます。でも先に申請しておくことで、そもそもの支払いが上限額までに抑えることができるかもしれません。
産後も子供の服・ミルク・おむつとか、お金かかるもんね~。しかも2倍。一時的でも、高額な支払いは避けたいわ。
入院手続きの時に認定証の提示が必要な病院もありますが、この病院では退院までに認定証を提示できれば適用になると。何としても間に合わせたい!
高額療養費の申請をしてから1週間ほどで認定証が郵送されるそうなのですが、私の場合は母が区役所に直接行ってくれたので、その場で発行してもらえました。病院と区役所が隣だったので、そのまま病院に認定証を出しに来てくれて今回の入院から適用されることが決まりました。
さすがしーやん、そういう時は対応が早い。話をきいてすぐに旦那さんとお母さんに連絡してる姿が目に浮かぶ。
医療保険の申請
私は切迫早産の入院も対象となる医療保険に加入していました。恐らく病院での証明書のようなものがあるに違いないと思い、保険会社に連絡しました。案の定書類が必要だったのですぐに送ってもらい、退院の時に受け取れるようお願いしよう!と計画しました。
医療保険は結婚してすぐに知り合いの方を通して決めました。でも、正直何もきっかけが無ければ何となく過ごして保険には加入していなかったかも…そんな私にこの切迫早産は保険の大切さを教えてくれました。
その後何度か保険の見直しをしているのですが、素人だと生命保険やら医療保険やらよくわからなくて…FPさんを頼ることにしました。
私はここで、当時加入していた医療保険で補償に問題が無いか、多すぎるとか足りないとか、同じでも保険料が安くなる方法があるとか、そういう事をFPさんに相談するために登録してみました。
プロの視点だから、なるほど!と思う事もあったね。
妊娠中や赤ちゃんが生まれてすぐなどいろいろあるので、無料相談だけしてみても良いかもしれないですね。
~体験談~管理入院2週目 退院日が決まってからの心境変化
検診の日から夫とも相談し、退院日を30週目安で設定。そのあたりで夫の休みの日に決定!あとはそこをめがけて日々過ごすのみ!
決めたとき28週だったんでしょ?なんで29週じゃなくて、30週に設定したの?
双子だから成長はゆっくりペースなんだけど、大体30週くらいで推定体重が1,500gを超えてくるんだって。あとは体温調節が自分でできるようになってくるらしい。
先生にも30週目安であることを伝え、「では、そこまで一緒に頑張っていきましょう」と言って頂きました。と同時に、もう退院しても良いレベルに入ってきているので面会も様子を見ながら遠慮なくしてくださいね。とも言って頂きました。
上の子がいるから、面会制限がないのはありがたいね。
とはいうものの、実はこのとき私の頭の中では負のループが始まっていました。
今回2週間ってあっという間だったよな…。
あと2週で内臓が完成してくる32週か。
さらに2週で肺機能も整ってくる34週。
さらに2週で36週、臨月じゃん。
あれ?ほんとに退院する?少しずつ頑張った方が安心?
この病院の環境が良く2週間快適に過ごせました。でも、お腹は少し張るので先生に良いと言われていた面会も自主規制して週一に留めました。なのでこの入院中まだ1回しか息子に会っておらず…
2週間ずつ目標を作っていけば耐えられるんじゃないかという気持ちと、息子に会いたい気持ちと、退院して大丈夫かという不安が頭の中でぐちゃぐちゃになり、たまたま話をしに来てくれた看護師長にすべてを話すと気が付けば大号泣。。。
ひとしきり泣いてすっきりした私に、看護師長が言ったこと。
- 30週からお腹の大きくなるスピードは上がり、32週でお腹の張りも増えてくる
- 再入院の可能性は高いから、すぐ戻ってきそうなのに退院して…と思わなくてよい
- 面会できるフロアに行くのが不安なら、面会用の個室をその時だけ用意してくれる
- 長めの外泊だと思って出産準備の最終確認と息子との時間を作るのもありでは?
頭がぐちゃぐちゃになっていた私には看護師長が女神に見えました!結局息子が熱を出して面会はかないませんでしたが、退院への負のループがバッサリ切れました。
~体験談~管理入院 後編まとめ
今回は切迫早産での入院2週目をメインにお伝えしてきました。
- 早産に備えた検査がある
- 29週で双子の推定体重1,100g超
- 既に2人の個性がはっきり分かれている
- 30週くらいから管理入院となることが多い
- しーやんの場合、張り返しはさほど強くなかった
- ほてり解消対策のため1枚羽織るものがあると安心
- 医療関係者が近くにいるので確認すべきことはしておくと安心
- 高額療養費の申請は早めにしておくとラク!
- 退院が決まっても不安はつきもの
- 心配事や気になることが誰かに発散することが大事!!
無事に30週で一時退院をしたしーやんですが、果たしてこのまま計画出産の日まで自宅で過ごすことができたのか。このあとどうなるか、ご興味のある方は後日掲載する記事をぜひお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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